勉強が嫌いだから高卒で就職したいのに反対されています
勉強がイヤでイヤでたまりません。
成績も悪いです。
だから高校を卒業したら、就職しようと思っています。
でも、親や周りが反対します。
高卒で頑張っている人もたくさんいるはずです。
どうして反対されるのでしょうか。
高卒就職と進学のメリット・デメリットをよく考えよう
高卒で就職を考えているなら、まず高卒で就職するメリットとデメリット、そして大学に進学するメリットとデメリットを考えてみましょう。
まず高卒で就職するメリットですが、大学生に比べて一足先に社会人になるので経済的にも精神的にも早い段階から自立できることが挙げられます。
高卒後すぐに収入があるわけですから、同年代の大学生に比べて経済的には有利です。
このため、早い段階からお金を貯めて将来の結婚に備えるなどマネープランを立てやすいのがメリットです。
デメリットは、就職できる会社が少ないことがあげられます。
大手企業などは大卒しか採用しませんし、商業高校で簿記の資格を取得しているなど特別な技術がなければ、単純作業などの求人が多いのが現状です。
また、後から入ってきた大卒組の方が待遇が良いですから、年収も昇進も大卒組に追い抜かれてしまうことが多いのもデメリットといえるでしょう。
そして、とても残念なことなのですが、社会に出ると学歴によって人を差別する風潮があります。
高卒だからと陰口を言われたり、バカにされたりすることもあります。
のちのちこのような学歴差別に耐えられるかどうかは、しっかりと考えておきたい点です。
社会人として働くことは、学校で勉強をする以上に厳しいこともよく覚えておいてください。
勉強がイヤだから就職したとしても、勉強以上に厳しい仕事が待っていることが大半です。
仕事が厳しいからイヤだと退職してしまったら、高卒の場合は次の就職先を探すのはとても苦労します。
では、大学へ進学するメリットをみてみましょう。
まず、高校と大学の大きな違いとして、高校はさまざまな興味や夢をもつ学生が集まって同じ授業を受けるのに対し、大学には同じ興味をもつ学生が集まって、興味のあることがらを勉強することが挙げられます。
たとえば、数学は嫌いだけど本を読むのは大好きという人は、文学部で学ぶことができます。
高校では先生が教えたことをそのまま覚えて理解するという受け身の授業ですが、大学は自分でて考えて、自分で答えを探っていく研究を行います。
つまり、自分を中心に能動的に勉強をしていくわけです。
また、大学は勉強以外にもサークル活動や他大学との交流、アルバイトなどを通して、交友関係や見聞を広めていくことができます。
この間に、将来についてもじっくりと考えることができるのもメリットです。
大学進学の最大のデメリットは、入学費や授業料がかかることです。
このほかにはあまりデメリットがありませんが、精神的に自立するのが遅くなる、お小遣いが少ないなども挙げられます。
これらのメリットとデメリットを考えて、就職か進学かをよく考えみましょう。
もう一度進学も検討してみては
私の意見を述べれば、自分がどうしてもやりたい仕事や夢がないのであれば、大学または専門学校に進学することをおすすめします。
厳しい言い方をすれば、今のあなたの考え方は、一つの逃げだといえます。
目先のことにとらわれずに20年後、30年後のことまでよくよく考えて進路を決めましょう。