埼玉と千葉、どっちに引っ越そうか迷っています。それぞれのメリットを教えて下さい

千葉

選ぶならどっち?

埼玉と千葉、これからどっちに引っ越そうか迷っています。
どちらも都心に近いですから、通勤に便利なのはもちろんのこと、生活の便が良いという点や温暖な気候である分住み心地も上々という点など共通点が多いのですが、いざ住むとなると選択に困ってしまいます。
皆さんが思う、それぞれのメリットを教えて下さい。

千葉県の概要

関東地方に分類され東京の東に位置しています。
房総半島と関東平野にまたがり茨城、東京と埼玉が隣接しています。

千葉県の特徴を一言でいうなら“山がない日本でただ1つの県”という事ができます。
早い話がざっと見渡せば遙か地平線の彼方まで見渡せてしまうのです。

千葉県は海抜が低い事から太古には海の中だったという事が想像できます。
太平洋側には海によって浸食された九十九里浜があり、絶景が広がっています。

複雑な地形には魚もよく集まってきますから、東京湾から太平洋にかけて良質な港が点在しています。
特に伊勢エビは日本一の漁獲量を誇っています。
千葉県は房総半島にほぼ全県がすっぽりとはまっている状況なゆえに、ともすると周辺から孤立しがちになるのですが、太平洋に面している事が利点となって古くから外交が盛んでした。

利根川、江戸川など多くの大型河川が、縦横無尽に近隣の県とまたがって流れているというのも、外敵から身を守るのに都合の良いものでした。
また湖沼や天然井戸も大変多いゆえに水源に恵まれています。

一方で気候を見ると、海は太平洋性気候が、陸では内陸性気候が広がっており、寒暖の差が東西ではまったく違うという特異な気象環境をもっています。
房総半島南部ではニホンザルやニホンシカが生息しているのに対して、海や河川ではアサリやバカ貝などの海草類が豊富である事に加えて、東京湾には黒潮で流れ着いたスズキやメバル、マダイなどが生息しています。

千葉県の歴史

千葉という県名は古代から使用されていた地名です。
実際に万葉集には千葉の表記が明記された和歌が多数見受けられます。

一連の恵まれた環境から、約3万年前の旧石器時代にはすでに人が住んでいました。
その証拠に多くの貝塚や遺跡が発掘されています。

千葉県と聞いて落花生を思い出す人も多いはずです。
落花生の発祥の地でもあり、生産量も日本有数である他、野菜・畜産・果樹・花など農業部門および水産物水揚げ量共に全国上位の生産量を誇る農業・漁業大国なのです。

地域ごとにご自慢の駅弁やお土産、手工芸品、ご当地グルメがあります。
東京ディズニーランドなど大型テーマパークや成田空港もあります。

埼玉県の概要

関東地方に属しほぼ中央部に位置していて、東京と群馬に挟まれた形になっています。
近隣には茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、東京都、山梨県、長野県など複数の県と隣接しており、交通の便も良いです。

面積は3,797.75km²、総人口は2014年現在で723万人、人口密度1,910人/km²というように、国内5番目という人口密集地です。
特に県庁所在地である埼玉市は政令指定都市になっています。

河川・湖沼の多さは千葉県を越えて全国一です。
西部には一部山が多いものの全体的には平地が占めています。

気候から見ていくと太平洋側気候、秩父地方など盆地では中央高地気候よび内陸性気候といった具合に、多種多様な気象環境が入り交じっていますが、冬は寒さが厳しく氷点下にまで下がる事もしばしばです。
逆に夏は暑さが厳しく、季節によって寒暖の差は大きいです。

埼玉県には秩父多摩甲斐国立公園や国営武蔵丘陵森林公園および多数の自然公園があるように、自然が豊かな環境にあります。
特に秩父多摩甲斐国立公園内にあるいくつかの山岳は日本百名山にも数えられています。

埼玉県の歴史

旧石器時代には村が出来ていた事が遺跡から明らかになっています。
特に河川流域を中心に住み始めました。

町の一部は海底にあったらしい事は発掘された貝塚からも明らかです。
日本書紀では、古代から政治の要塞として利用されていた様子が記されています。
大和朝廷が出現するまでは埼玉が武蔵の国の中心都市として、大変栄えていた事が古墳の発掘から明らかになりました。

洋菓子やチョコレートの売上高で日本有数というスイーツ大国である事はあまり知られていません。
ご当地グルメも豊富で特に深谷ネギや草加せんべいは有名です。

各種業界における事業所数も全国トップで有名大型企業が多数進出しています。
当然県内総生産はかのアラブ首長国を余裕で越えるほどの経済大国でもあります。